旧五千円札新渡戸稲造先生の名言です。学問に対するメッセージ
で学生の頃にであっていれば、人生が変わったかもしれない名言
ですね。学問に王道なしとはいえ、これくらいぴたっと来る至言
もないでしょう。
しかし、学問だけに使うのはもったいないくらいの名言です。
何事も進歩や継続を望むなら、急がず、休まず。
そんなわけで新渡戸稲造先生の熱いメッセージに支えられ、今日
もシコシコプラモデルを作る訳です。我ながら言い訳が長い。
ちょっと前に購入したエアブラシ。ガンプラ少年にとってはまさ
に憧れのまと。ちょっと順を追ってご説明いたしましょう。だい
たいが趣味なんてものは誰か教えてくれる人がいるわけではござ
いません。
インターネットもないころの唯一の情報源と言えば、模型雑誌。
ホビージャパンからモデルグラフィックスまで、開けば息をのむ
ような作例が載ってるわけです。
少年心にこれと同じものを作りたい。そう思うのが人情。カラー
レシピだって書いてある。でも、それと同じ色が、まず近所では
売っていない。そもそもおもちゃ屋と模型屋は流通形態、つまり
扱っている卸が違う。それがガンプラブームの時に、うれるなら
てことでプラモデルも起き始めただけであって、おもちゃ屋にい
っても工具や塗料なんて売ってない訳です。
さて、困った。
そこで少年はハンズを知るわけです。東急ハンズ。そこには雑誌
に書いてあるカラーレシピ通りの塗料の小瓶がちゃんとならんで
る。「グレーFS36081」なんて魔法みたいな品番です。もは
や呪文です。
塗料なんて一瓶いくらで結構安いですからね。子供小遣いでもな
なんとか買える。筆も買った。よし塗ろう!
でも駄目なんです。まずムラが激しくてどうしても均一にならな
い。重ね塗りするともってりしてエッジの無い象さんの足の裏み
たいな仕上がりになっちゃう。
どうしても作例みたいなぴしっとした仕上がりにならない。そも
そもびしっとした直線の塗り分け。これはどうしたことだろう。
そうか、図工でやったマスキングだ。つまりはスプレーだな。
少年はスプレーを知る訳です。長いですね。エアブラシまでもう
少しかかります。そこで、少年はハンズに戻り缶スプレーの存在
を知ります。これはちょっと高い。少年の小遣いには痛い出費で
す。でも仕上がりは抜群。外でしか吹き付けができなし、湿度が
高い日にやればかぶって泡立ちまくって大変でしたけど、それで
も均一で滑らかな塗装面は模型の完成度をぐっと高めました。
でも缶スプレーには大きな問題があったのです。それは使う色が
限られていることと、吹く量を調節できないこと。原色ばかりで
好みの色が使えないと、それだけ表現の幅が狭くなってどれも似
たような仕上がりになってしまう。しかも缶スプレーは高圧のエ
アをぶしゅっと吹き付けて一度に広範囲を塗るのに適しているも
のなので、エッジだけにハイライトやシャドーを入れるような繊
細な吹き付けがどうしてもできない。
何故出来ん、奴らは何故出来る!?様々な煩悶の末に模型雑誌で
たびたび登場する「エアブラシ」なるものの存在を知るのです。
銀色の機械チックなフォルム。高級感漂うまさに大人の道具。お
値段なんと1万円オーバー。無理です。小学生には無理です。そ
もそもこれは本体のお値段であって、エアブラシにエアを供給す
るコンプレッサーは別売りっていうじゃあありませんか。当時で
言えば安いものでも3万円以上はしました。
もう無理。
そうして、しばらく模型から離れた事も有り、高校まで小遣いが
5千円で全てをやりくりしなければならない時期にエヴァにはま
ったこともあり。なんやかやの経済的事情から今に至った訳です。
今、夢の道具を揃えてみれば、そりゃあ便利です。素晴らしい。
いじっているだけで楽しい。エア圧力を変えたり、濃度を変えた
りまだまだ全然使えてはいないけれど、あのころ出来なかったこ
とが今は全部できる。人生は最適化される。
本人が望みさえすれば。
ただし、「急ぐな、されど休むな」
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