模型を作る場合、仮組という工程が存在する。これは、一度キットのまま
組み立ててみて、全体のバランスと各部の案配をみるのが目的で、その時
点では接着剤を使わない。またもう一度ばらすのでダボを切り取って、分
解しやすくする場合もある。何にしても特に込み入った工作があるわけで
もないので、さくさくすすんで気持ちがいい。
ここで注意するのは、取りあえず全部組んでしまう事。気になる部分がみ
つかっても絶対にその場で作業を拡大しないことが重要である。大抵の場
合途中で始めた作業と言うのは上手く行かない。全体の完成をイメージし
ないで部分の作業に没頭すると、際限なく作業が細分化されていくだけで
拾集がつかなくなってしまう。
これは人によって個人差があると思われるが、特に自分は一度全体を構築
してから、細部を整える方が効率がいい。つまり結果として残る。細かい
正確なので、取りあえず全体の見通しを立てて、最後まで終わらせておか
ないと、いつまでも完成しない。これは模型を通じて学んだことだが、他
のことにも応用できる。例えば文章を書く時もそうだし、絵を描く時もそ
う。こうして自分の傾向を一般的に解釈するということは、自分の事がわ
かってきた、というような大げさなものでは勿論無い。ある意味で一つの
テクニックを習得したようなもので、それだけではどこへも行けない。
車が何故動いているかよくわかない。でも運転はできる。これは不思議で
はない。では、その車はどこに行くのか。わからないまま走っている車が
多い事がよほど不思議といえる。
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