2007年8月29日水曜日

小説離れ

時間がないとうどうも作業が雑になる。本を読み、時間を潰す。作りか
けの飛行機は、尾翼をつける途中のままだ。会社帰りに本屋に寄って、
評論を一冊買った。大学以来こういう類いの本は久しい。社会人になっ
てからは小説ばかりだった。推理小説から始まって、新本格、本格、
アンチミステリに社会派。ライトノベルも読んだし、ごく普通のエンタ
ーテイメントと呼ばれ小説も手に取った。何でも読んだし、楽しめれば
文句はなかった。

正しいことに愛想が尽きて、楽しい本に身を寄せた。気分でものが言え
るようになり、頭で考えることが減った。それが悪い事だとは思わない。

しかし、
頭でものを考えない人間の意志は、空気のように軽い。暖かい風に吹か
れれば膨らみ、冷たい風に曝されれば急激に萎む。硬い意志をブロック
のように着実に積み重ねることができる人間だけが、人生に形をのこす
ことができる。形とは物語であり、ロジックである。

楽しい事は正しいのか。わからない。正しい事は苦しいように思う。

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